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歯科医師インタビュー

患者さんとの間に敷居を作らない

障害者の診療といっても10人いれば10人とも対応方法や治療方法が違います。
Aさんにできた治療がBさんにはできないということが多く、とても難しい診療ですが、その分自分自身が成長できることを実感できます。
健常者の方は多少痛みを感じても我慢されますが、障害者の方は痛いときは素直に痛いと言ってくれます。それなら、痛くない治療を提供できるように自分が努力すればいい、そういった治療を目指せばいいだけです。
「この前の休みはどこか行ってきた?」など、診療の前にお話しをするなど、なるべく患者さんとの間に敷居を作らないように心がけて診療しています。
大変なことも多いですが、喜びも大きいです。

患者さん一人ひとりに

合わせた診療が大切

障害者診療の場合、身体を押さえて治療を行う場合もあります。
そんな経験がある患者さんは、まず診療室に入ろうとしません。そんな時は、「今日はチェアを見に行くだけで帰ろう」というところから始めます。
次はチェアに座る、その次はコップの水でうがいをする、など時間をかけてできることを一つひとつ増やしていきます。
患者さん一人ひとりに合わせた診療を行うことが大切です。